ブラックアダムの原作を徹底解説！起源からパワーまで

「ブラックアダム」はDCコミックスのキャラクターで、長い歴史と強力な魔力を持つアンチヒーローとして知られています。

その原作では、「シャザム」の魔法使いによって選ばれたチャンピオンだったブラックアダム（本名：テス・アダム）が、力の誘惑に屈し悪役へと変貌します。

本記事では、ブラックアダムの起源や能力、彼がどのようにして「ブラックアダム」となったのかを解説します。

ブラックアダムの原作における誕生と背景

ブラックアダムの起源は、1945年に出版されたFawcett Comicsの『Marvel Family #1』にさかのぼります。

当初は一度限りの悪役として登場しましたが、彼のキャラクターが読者に支持され、後に再登場を果たし、シャザムの宿敵として定着しました。

ブラックアダムの本名はテス・アダムで、エジプトの古代プリンスとして魔法使いシャザムから力を授かりますが、その後、力に溺れたため追放されました。

彼は古代エジプトの強力な戦士として、シャザムの後継者に選ばれ、エジプトの神々の力を得ました。

しかし、彼の力は彼を強欲にし、最終的には破壊的な存在へと変貌します。怒りにより制御不能となったテス・アダムは、シャザムによって「ブラックアダム」として封印され、現代に再び現れます。

ブラックアダムは、シャザムの宿敵として知られています。シャザムの選ばれし者であったにも関わらず、その力を悪用し、シャザムの理想と対立する道を歩んでいます。

彼はしばしば、自己の利益を正義と称し、他のヒーローたちと衝突します。特にジャスティス・ソサエティとの対立は、物語の中でも繰り返し描かれてきました。

ブラックアダムは、シャザムと同様に強力な神々の力を有しており、その能力はDCユニバースでも屈指のパワーを誇ります。

彼は、スーパースピード、不死性、雷撃など多彩な能力を持ち、シャザムを超える強さを時折見せることもあります。

ブラックアダムが召喚する神々の名には、シュ（耐久力）、ヘル（スピード）、アモン（力）、ゼフティ（知恵）、アトン（エネルギー）、メンチュ（勇気）が含まれ、これらにより超人的な力を発揮します。

この神々の力が、ブラックアダムを敵に回すと非常に危険な存在としています。

ブラックアダムは不死性を持ち、肉体が朽ちることなく強力な打撃や魔法攻撃にも耐えることができます。彼の稲妻の力はシャザムのものと類似しており、戦闘ではこれを駆使して戦います。

こうした特異な力は、彼を数々のヒーローたちにとっての難敵とし、正義と悪の狭間で揺れ動く存在となっています。

ブラックアダムは単なる悪役としてだけでなく、DCユニバース内でジャスティス・ソサエティやシャザムなどのキャラクターと深く関わっています。

彼は一時期ジャスティス・ソサエティに加わり、仲間と共に正義を目指した時期もあります。しかし、自身の故郷であるカンダックを守るために正義の道から外れることもありました。

このように、彼の選択は常に善悪の境界線上にあり、読者に複雑な印象を与えています。

ブラックアダムの物語はDCEUの映画『ブラックアダム』でさらに注目されており、ヒーローと反ヒーローの要素を併せ持つキャラクターとして描かれています。

この映画では、彼の持つ強大な力と壮絶な過去が明かされ、ファンに新たな一面を見せることが期待されています。